2021年3月某日、モルドバロゼワインの飲み比べの記録
みなさんはモルドバワインでロゼワインの飲み比べ、試したことはあるでしょうか??
意外と色々な種類のロゼワインがあり、どれが良いのか迷ってしまう人もいるかもしれません!
3月某日、桜が満開の季節に、白鳥ソムリエを交えてMoldova WIne Shop のスタッフでロゼの飲み比べを行ないました🍷
お料理は、東ヨーロッパやロシアのお料理が食べられる、吉祥寺のCafe Russia !
マリアージュも楽しみつつ、飲み比べた4種類のモルドバのロゼワインをご紹介します♪
今回飲んだワインはこちら。
・Vartely Select Malbec & Syrah Rose 2017
・Vartely Individo Rara Neagra Rose 2019
・Carlevana Renaissance Merlot & Rara Neagra Rose 2018
・Carlevana Renaissance Cabernet Sauvignon Rose 2018
1本目は
Vartely Select Malbec & Syrah Rose。
色調
4本の中で1番色調の濃いオレンジ色。もともとシラーもマルベックも南の暖かい地方が好きなぶどうですから、それに比例してぶどうの皮も厚くなります。つまり色合いも濃くなりますから、ワインの色調も自然と濃いものになります。
香り
苺やラズベリーなどの色の赤いフルーツの印象です。そして今までの中でも1番甘味を感じる熟した苺やラズベリーなどの赤いフルーツの香りです。
アンジェラさんから『モルドバの中でも1番南の地方で栽培されたぶどうです。』と言われて納得しました。
味わい
口の含むと柔らかですがアルコールの強さからくる甘味を感じました。のどを通り過ぎた後に鼻に戻ってくるシラー独特のクローブのようなスパイシーな香り、そして後味に残るカシスやブルーベリーなどの紫色のフルーツが印象的な味わいは、マルベックとシラーを混醸したこのワイン独特の味わいだと思います。
料理との相性
お店で頂いたストロガノフなどの肉料理にもしっかり合わせられましたし、スープの酸味と、このワインの酸味との相性も良かったです。
ただしストロガノフはフォンドボーを煮詰めたソースには負けていたと思います。つまりクリーム系の柔らかなソースだったから合ったと思います。
1番最初に頂いたビーツと鰯とマッシュポテトの前菜やスモークサーモンにも合いました!
このオールラウンド的な守備範囲の広さは、このしっかりした味わいのロゼにしか出来ない良い個性だと思いました。これも先のカベルネよりも更に味わいがしっかりいますので、ディナー向きのワインだと思います。
2本目は
Vartely Individo Rara Negra Rose 2019。
飲んだ一口目の印象は
「軽くて柔らかい!」
「まだワインの中に糖分が残っているので、少し発酵していますね。
色調
ロゼの中でも柔らかな淡いオレンジ色。
香り
まるで白ワインの様な軽やかな酸味を感じさせるフレッシュな苺やラズベリーの香りを感じました。
味わい
まだ熟していない苺のようなフレッシュな酸味を感じますが、アルコールからくる甘味のボリュームが印象的です。
軽やかな味わいとは言え、アルコール度数は12.5%!きゃしゃな印象だった外観とは裏腹に、なかなかしっかりして力強いワインでした。
まだ発酵が続いているようで、微発泡していて、グラスにも小さな泡が見えました。実際に口の中でも発泡していることが感じられました。
収穫した2019天候に恵まれた年でぶどうの糖度も上がったことがわかります。
料理との相性
塩とオリーブオイルだけのシンプルな野菜サラダ、シーフードサラダなどが合うと思います。
シチュエーションとしては、しっかり冷やしてピクニックに持って行き、スモークサーモンのサンドイッチなんて最高ですね!
Carlevana Renaissance Merlot & Rara Negra Rose 2018
色調
上り始めた朝日のような鮮やかなオレンジ色!もともとララニャグラのぶどう自体も果皮は濃いので、メルローの混醸によるからだけではなく、作り手の創意による色合いだと思います。
香り
ラズベリーや熟した苺のような香り。少しカシスやブルーベリーの香りを感じるのはメルローのものだと思います。少し時間が経つと湿っぽい木の香り!これぞララニャグラの香りです!
やはりララの存在感は強し!作り手の想いが伝わってくるようです。
味わい
口の中に広がる苺のような柔らかな酸味と甘美な甘味。後にはすり潰したようなブルーベリーのような後味。優しい渋み(タンニン)はこのワインならではのもの!しかもその味わいはサラッと消えてまとわりつかないところも、このワインの魅力的なところです。
今までロゼは、白と赤の中で宙ぶらりん的なイメージしか持っていませんでしたが、この味わいはロゼはロゼである!としっかり認識させるワインでした。
料理との相性
鯵の南蛮漬けや白身の肉、ロシア料理店で頂いた鶏肉の野菜巻きなどのあまり濃い味付けではない料理との相性がいいと思います。
シチュエーション的には休日の昼下がり、もうちょっと飲みたいなー、と言う時にピッタリなワインだと思います。アルコール度数も14.5%!ほど良いタンニンも味わいに満足度ものアップしますよね!
Carlevana Renaissance Cabernet Sauvignon Rose 2018
色調
色だけ見るとちょうど1本目のララと2本目との間くらいの色合い、やや淡いピンク色のような色合いでした。
香り
カシスや青いインクの香りはカベルネソービニヨン由来の香りです。赤ワインと違うのはその香りの仕上がりが軽く優しいことです。
味わい
口に含むと先のララのロゼと同じように微発泡していることがわかります。このぶどうも収穫された環境がとても良かったことがわかります。
カベルネ・ソーヴィニョン特有のカシスのような酸味と渋みがあります。いつものカベルネと違うのは甘味がとても柔らかくて優しいところです。モルドバの温暖な気候で育ったぶどうのせいでしょう。土壌の影響もあると思いますので、水野さんがおっしゃっていたコメントも参考にされると良いと思います。
料理との相性
ローストビーフのサンドイッチなんかもいいですけど、お店で食べた肉のピロシキとの相性が最高でした!
アルコールも14%でタンニンもしっかりしているので、ディナータイムにもいけると思います。
Comments